HD PENTAX-DA 18-50mm F4-5.6 DC WR RE

携帯性と描写力を両立させた沈胴式標準ズーム

Good

  • 開放からしっかりとした写り
  • 広角から中望遠までをカバーする使いやすいズームレンジ
  • 沈胴機構による高い携帯性
  • 素直なボケ味
  • 円形絞り
  • DCモーターによる静かなAF
  • 簡易防滴
  • HDコーティング
  • SPコーティング

Bad

  • 沈胴機構のためにシャッターチャンスを逃すことがある
  • MFの操作性はイマイチ

コメント

smc版との違いが気になってゲットした一本。
エントリークラスの標準ズームとしてはなかなかの描写力を持ったレンズ。


描写の傾向

シャープでコントラストも程よく出て見栄えのする写り。沈胴式というギミックを載せたことが画質に悪影響を与えている印象はみじんもない。
単焦点やハイクラスのズームのようなシビれる描写をするレンズというわけではないが、エントリークラスのレンズとしては上々で、従来のDA18-55と比べても確かな向上が見られる。

開放から割としっかりとした写りだが、絞ったF8あたりが最も安定。
遠景などで隅々の安定度を重視するならF11〜F16くらいまで絞ると良い。

ボケ味は素直なもので、被写体に十分寄ることが出来るレンズなのでボケを活かした表現も可。

周辺減光は広角端ではかなり絞ってもついてまわる。(かぶせ式のフードによるケラレではない)

逆光耐性に関しては何も問題なし。


使い勝手

換算約28mm〜75mmは人が広く見渡したときから何かを凝視したときの自然な見え方をする範囲をカバーしており、標準ズームとしては申し分のないズームレンジ。

沈胴機構は携帯性にはプラスだが、使い勝手としては若干マイナス。
動作自体はスムーズで、縮めた状態から伸ばすのも一瞬でできるなど良く出来ているのだが、伸ばさないとシャッターが切れずに撮影が出来ない。そのため不意のシャッターチャンスではそもそも伸ばすのを忘れてシャッターボタンを押してしまい、シャッターが切れずに大きな魚を逃したりする。
まあ使うときは伸ばしっぱなしにしておけばいいのだが、撮り終わるとつい縮めてしまう癖が抜けないと言う。慣れですかね。

DCモーターによるAFはまずまず素早く快適。ボディモーターと違って静かな点も良い。完全な無音ではないが格段に静か。

MFはピントリングを回すとモーターが動いてピントが移動するというもので、レスポンスが今ひとつなので素早いMF操作はできない。ピントリングも狭く、MFに関してはクイックシフトフォーカス対応ながら「一応できる」くらいの割り切りに思える。

簡易防滴なので防塵防滴ボディとの相性はバッチリ。
エントリークラスのレンズでもしっかり簡易防滴にしてくるあたりはペンタックスのアウトドアに対するこだわりが見られて良い。


携帯性

標準ズームとしてはトップレベルの携帯性。
沈胴式のためコンパクトに収納でき、プラマウントであることもあり極めて軽量。

かぶせ式のフードも携帯性という点でポイント高い。


総評

エントリークラスとして十二分の写りで、HDコーティングの効果もしっかりと感じられる。
上位のレンズに対して下克上をしかけるほどではないが、携帯性の高い標準ズームが欲しければ改めてこのレンズをゲットするのもあり。

個人的には沈胴機構にちょっと慣れない。たまに戸惑う程度で煩わしいというほどではないが。

満足度は85点。


似たレンズとの比較

smc版 smc PENTAX-DA L 18-50mm F4-5.6 DC WR REとの違い

仕様的な違いは

  • フードの有無
  • コーティングの違い

のみで、キット仕様のsmc版もクイックシフトフォーカスなどは省かれていない。サイズや重量も変わらない。
従って使い勝手や携帯性に関しては同様。

一方で描写に関してはコーティングの差が出ていて、smc版とHD版の差はそれなりにある。

  • 開放の周辺解像力
  • 四隅の描写の安定度
  • 透過率の違いから同じ絞りでも露出が少し違う

などなど。
とは言えsmc版を持っている人がHD版に買い換えた方がいいと言うような劇的な差ではない。

他の標準ズームとの比較

旧来のエントリー標準ズームであるDA18-55は描写力や携帯性などもろもろの面でDA18-50よりも劣っている。
あえてDA18-55を選ぶ理由があるとしたら、望遠端がわずかに長いこと、より被写体に寄れることで表現の幅が高まることだろうか。

DA17-70やDA16-85などはミドルクラスの標準ズームとしてより高い性能を持っている。サードパーティで見ればSigma 17-70 Contenporaryも同様。
ズームレンジが広がることにより使い勝手が向上。もちろん描写性能も高い。サイズや重量も増すので携帯性は下がるが、バランスの良いステップアップと言える。

DA20-40リミはショートズームだけあって現行の標準ズームの中では頭ひとつ抜けた描写力を備える。かつコンパクト。
ズームレンジが短さなどで使い勝手はやや落ちるが、携帯性を維持したまま高い描写力を得たければ一押し。

DA★16-50はなんだかんだ問題児だが絞ればさすがの描写力。
多少のトラブルも楽しめる人なら非常にオススメ。


関連用品

フィルター

58mm径。

望遠レンズにHD DA55-300をチョイスすれば共用できるので、58mm系のフィルターで広角から望遠まで対応できるようになる。

Amazon EXUS サーキュラー P.L 明るい高性能C-PLフィルター。
Amazon ケンコー PRO1D ND8(W) 3段分の減光効果。薄枠で広角レンズ対応のNDフィルター。

最終更新: 2016-05-05


 
Spec  
35mm判換算 27.5〜76.5mm
構成枚数 8群11枚
最小絞り F22-32
最短撮影距離 0.3m
最大撮影倍率 0.23倍
フィルター径 58mm
最大径 x 長さ 71mm x 41mm
質量 158g
絞り羽根枚数 7枚(円形絞り)
発売日 2013-04-17
F値の変化  
18mm 4
24mm 4.5
43mm 5.6
50mm 5.6

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