バックアップストレージについて考える

El Capitanに上げたらこれまでバックアップ先にしていたTimeCapsuleのNASにアクセスできなくなったので、これを機にちょっとバックアップ先について考えてみた。

先に結論の箇条書き。

  • ストレージはUSB2.0/USB3.0の外付けで
  • マスターのHDD(普段写真データを入れて利用しているHDD。つまりバックアップ対象)と同容量のもの
  • バックアップの生存確認をするために日常的にPCに接続していること
  • RAIDは不要
  • NASはお好みで
  • クラウドは可だがメインアカウント以外で

異論は認めます。データ量など前提にもよるしね。

写真のバックアップストレージに求められる要件

前提としては数TBまでの写真データのバックアップ。
他のデータやシステム全体のバックアップに関しては考慮しない。

速度は速い必要はない

速ければそれに越したことはないが、普段使いするわけではないのでRAIDやSSDである必要はない。
単なる外付けのHDDでOK。

速い必要はないと言ってもUSB2.0くらいの転送速度は最低限欲しいが、そこは現行品を買うのなら自然とクリアされるだろう。

インターフェースは?

汎用性を考えるとUSB一択で、USB2.0かUSB3.0がいいだろう。

現行の1TB以上のHDDはだいたいUSB3.0に対応しているので、今だとUSB3.0で。

サイズは小さい方が良い

My Passport Pro最高。

コンパクトでしかもコンセントいらずのバスパワーですぜ。
でも高いのでこのあたりは妥協する。多少大きくても良い。

容量はどれくらいにするべきか

今使っているマスターのHDDと同容量で良いと考える。

大容量のものは高い上に、年月とともに価格が下落し性能的にも陳腐化する傾向にあるため、オーバースペックはコストパフォーマンスが悪い。
最近は大容量化も足踏みしているような印象だが、一般論として。

先を見据えるとしても数年先くらいまでにしておいたほうが無難。
「これであと10年大丈夫」はきっと無駄が多い。

複数のHDDを使うべきか

可能な限り1台のHDDにまとめるのが理想的。
管理、接続、電源の確保、消費電力、置き場所等々、もろもろの事情からHDDの台数は少ないほど良い。

よって使用しているHDDの容量が足りなくなった場合は「買い増し」ではなく「乗り換え」が望ましい。

とは言え現実的には予算の関係や容量の限界で買い増しも合理的な選択になる。
買い増しの場合はマスターとバックアップのHDDが同容量で対になるように運用するのがいいかもしれない。同製品で同ロットのものは同時に壊れる可能性があるので、できればそれぞれ製造時期が違うものか別製品にすると手厚い。

古い小容量のHDDなどが増えてきたら折を見て大容量のHDDにまとめることを考えると良い。
具体的には今240GBや360GBのHDDをたくさん使っているようなら、1TBや2TBのHDDを買ってまとめてしまった方がいろいろとスッキリするだろう。

RAIDは不要

バックアップにRAIDは不要。

RAIDはRAID0でシステムを高速化するか、RAID1やRAID5で可用性を高める(障害が起きてもシステムが無停止で動き続けられること)ために使うもので、バックアップに使うものではない。
使っても良いけど無駄にコストが高くなるだけかと。

バックアップのためにRAID1で2台のHDDをミラーリングするくらいなら、それぞれを単純にHDDとして使ってバックアップを二重にした方が手厚い。

あとRAIDコントローラーが逝くことがまれによくあるので・・・

そんな過去の経験から個人用途のRAIDはスピードのために壊れる前提でぶん回すRAID0のみに価値があると思ってる。その壊れた時のためにバックアップを取るんじゃないか。
と言うわけでマスターはMy Passport ProをRAID0で使うのが最高です。ステマではありません。

メーカーは

Macの場合はウエスタンデジタルが無難。
BUFFALOは動いたり動かなかったりするのでちょっと賭けになる。WindowsならBUFFALOでいいのでは。

ちなみにウエスタンデジタルは同じスペックのHDDでMac用が少し高めで売っているが、特にMac用と銘打たれていない方を買ってもディスクユーティリティで初期化すればMacで問題なく使える。
ディスクユーティリティとかよく分からないし理解できる気もしないです、という人は多少高くても大人しくMac用を。

バックアップの生存確認について

バックアップはリストアできなければ意味はない。
つまるところ必要になったときにバックアップのHDDまで死んでいたら意味がない。

そのため常にPCに繋いでおき、異常があればすぐに分かる状態にしておく方が望ましい。
そう言う観点でもHDDの数は少ない方がいい。

外したまま放置しているHDDは繋いで動かしてみるまで死んでいるか生きているか分からない。
これをシュレディンガーのHDDと名付けよう。

個人的にはHDD運はかなり良くて私物のHDDが壊れた経験は皆無だったりするが、まあ油断は大敵だ。

NAS

Wi-Fiも11agならUSB2.0の実測と同じくらいは速度が出る。
まともに動けば非常に実用的。

自分も今まではTime Capsule内蔵の3TBでネットワーク経由でバックアップしていて特に不便もなく運用していた。
しかしOSをEl Capitanに上げたらリモートディスクとして認識しないという現象が起きたのでこれを機にやめることにした。

HDD足りなくなったらUSBで外付けHDDを足していけるからNAS便利なんだけどね。というか実際にHDD増設して使うつもりだったんだけど、バージョンアップでおかしくなるMacOSが悪いんや。
クリーンインストールすれば直るかもだが、いちいち付き合ってられない。

クラウド

2016年5月時点で制約なく無制限に写真をバックアップできる場所としては、Amazonのプライムフォトがある。JPEGに加えてRAWもOK。
無料ではなくプライム会員の費用が必要だが、月額数百円ちょっとで容量無制限と考えると非常にリーズナブル。
更に自分でHDDを管理するよりデータが確実に保たれることは間違いない。何しろAWSのノウハウがあるAmazonさんなので。

しかし提供元の胸先ひとつで「やっぱ無制限やめます」という可能性はあるので、永続的なストレージとしては不安があるのも否めない。
実際にマイクロソフトのOneDriveが容量無制限を後日撤回した例がある。OneDriveと違ってプライムフォトは写真に限っているので大丈夫かもしれないが。

またおそらく写真の内容は検閲されている、もしくは今はなくても今後検閲される可能性がある。
ほとんどの人は「別に検閲受けてまずい写真は撮ってないので大丈夫」と考えるだろうが、検閲の基準が自分の常識に沿ったものとは限らない点が怖い。

例えばGoogleフォトでお父さんが裸の我が子を撮ったら児童ポルノとみなされてアカウント凍結/BANされるケースも聞く。メインで使っているアカウントがそれで死ぬのはバックアップが消える以上にダメージが大きすぎる。
少なくとも専用のアカウントを作成して利用するべきだろう。
(ちなみにGoogleフォトも小容量のファイルなら容量無制限。しかし画像サイズの縛りのせいで本格的な写真のバックアップ先としては心許ない)

回線速度にもよるが、1TBのデータを出し入れするのに数日〜1週間程度の時間がかかる、という点も考えどころ。
バックアップなので割り切れなくはないかな・・・どうだろう。
無制限やめます、と言われたときに猶予期間があってもサルベージ間に合わないかもと考えるとナシかな。
いや、手元のデータが健在ならプライムフォトはなかったことにして別途バックアップすればいいだけか。運悪く手元のデータが消えるのと、プライムフォトの無制限やめますが重なると詰む可能性はあるが・・・そこまで考えるかどうか。

ということで

シンプルに同容量の外付けHDDをということで、マスターのMy Passport Pro 4TBに対してMy Bookの4TBを購入した。
これであと1年と半年くらいは戦える。

それくらい経つと4TBが恐らくいっぱいになるので、マスターのHDDを更新するついでにバックアップを合わせて更新する。
実際は少し余裕を持たせて1年後くらいに更新と言ったところだろうか。

最終更新: 2016-05-27