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ズームレンズラインナップ

ちょっとした興味本位で2012年4月時点の各社のズームレンズのラインナップを整理してみた。
Kマウントのレンズラインナップの充実度は他社に比べてどうなの的な。

クラス分けなどは独自にざっくり適当に行った物で世間で一般的な物というわけではない。
35mm換算で整理しているのでAPS-C専用レンズに関しても35mm換算で分類している。


超広角ズーム

全域が広角なので個人的に難しいと感じるズームレンジ。

ペンタックス純正でこのクラスのレンズはないが、あえて言えばDA10-17がそれか。
これくらいの広角になると魚眼と同様の特殊効果という気がするのでDA10-17にまかせてしまうというメーカーの選択もある意味合理的?

Kマウントで使えるサードパーティとしてはシグマの8-16がある。


フルサイズ用をAPS-Cで使うと

画角の広さはスポイルされてしまうが、全体的には広角〜準広角になるので使いやすくなる。広角ズームの16-35クラスと同様の使い勝手となり、レンズの中央部のおいしいところだけを使うようになるため周辺まで高画質が期待できる。
サイズが大きくお値段も多少高くなるが16-35クラスのレンズとして使うのもありかも。

ペンタックスユーザーだと可能な選択肢はシグマの12-24か。純正12-24は色ズレが難点なので、そのあたりが気になるなら興味深い選択。しかし旧型は評価がイマイチ。新型の方は発売日未定という有様。

大口径14-24クラス

  • AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

大口径14-24クラス APS-C専用

  • AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8

12-24クラス

  • 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM
  • 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL

12-24クラス APS-C専用

  • 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM

広角ズーム

望遠端では準広角となるためつけっぱなしでも使いやすいズームレンジ。

純正ではDA12-24やFA20-35がこのクラスのレンズに当たる。(デジタルではAPS-CしかないのでFA20-35はどっちかってーと標準ズームに近くなるけど)
大口径はないがまあ基本広角だし絞って使うしいいんじゃない、とかペンタックスを甘やかしてみる。
しかしシグマの12-24はフルサイズ対応なんだね。こうして調べるまで気がつかなかった。

DA12-24があるのでこのクラスはとりあえず十分。ロードマップを見る限りリニューアルの予定もあるようだし。


フルサイズ用をAPS-Cで使うと

広角〜標準のズームレンジとなる。望遠側が短くなった標準ズームといったかんじで正直あまり意味があるとは思えないが、すでに持っているレンズがあるならそういう使い方もありかも。

大口径16-35クラス

  • Ai AF-S Zoom-Nikkor 17-35mm f/2.8D IF-ED
  • EF16-35mm F2.8L II USM
  • Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM SAL1635Z
  • AT-X 16-28 F2.8 PRO FX 16-28mm F2.8

16-35クラス

  • AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
  • EF17-40mm F4L USM
  • EF20-35mm F3.5-4.5 USM
  • FA20-35mmF4 AL
  • AT-X 17-35 F4 PRO FX 17-35mm F4

16-35クラス APS-C専用

  • AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED
  • AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED
  • EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
  • DA 12-24mmF4 ED AL[IF]
  • 10-20mm F3.5 EX DC HSM
  • DT 11-18mm F4.5-5.6 SAL1118
  • SP AF 10-24mm F/3.5-4.5 Di II LD Aspherical [IF] (Model B001)
  • AT-X 124 PRO DX II 12-24mm F4

標準ズーム

広角から中望遠までのよく使う画角をカバーするズームレンズ。
ペンタックス純正ではDA★16-50、DA18-55、DA17-70などが該当する。

ロードマップのスターレンズがどうやら24-120クラスと使い勝手がよさそうで楽しみ。
APS-Cだと16-85くらいの焦点距離になるが、他社のレンズを見てもコンパクトにまとまったものになっているので、おそらく旅にもってこいのレンズとなるだろうと期待している。DA17-70があと1cmくらい短くてWRだったらそれでもよかったんだけどね。

このスターレンズが出たら標準ズームは十分充実したと言えるんじゃなかろうか。


フルサイズ用をAPS-Cで使うと

24-70なら準広角〜中望遠でかなりいい使い勝手になる。28-70だと標準〜中望遠でちょっと広角が物足りないがそれでもまずまずの使い勝手。
生産終了品だがFA☆28-70 F2.8は至高。

大口径24-70クラス

  • AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
  • EF24-70mm F2.8L II USM
  • 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM
  • Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM SAL2470Z
  • 28-75mm F2.8 SAM SAL2875
  • SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD (Model A007)
  • SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A09)

大口径24-70クラス APS-C専用

  • AF-S DX Zoom-Nikkor 17-55mm f/2.8G IF-ED
  • EF-S17-55mm F2.8 IS USM
  • DA★16-50mm F2.8ED AL[IF]SDM
  • 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
  • DT16-50mm F2.8 SSM SAL1650
  • DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM SAL1855
  • SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II VC LD Aspherical [IF] (Model B005)
  • SP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF] (Model A16)
  • AT-X 165 PRO DX 16-50mm F2.8

24-70クラス APS-C専用

  • AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
  • AF-S DX Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G ED II
  • EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II
  • DA 18-55mm F3.5-5.6AL WR
  • 18-50mm F2.8-4.5 DC OS HSM

24-105クラス

  • EF24-105mm F4L IS USM

24-105クラス APS-C専用

  • AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED
  • DA 17-70mmF4 AL[IF] SDM
  • 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM
  • DT 18-70mm F3.5-5.6 SAL1870

24-120クラス

  • AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
  • AF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED
  • EF28-135mm F3.5-5.6 IS USM

24-120クラス APS-C専用

  • AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR
  • EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM
  • EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
  • Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA SAL1680Z
  • DT 16-105mm F3.5-5.6 SAL16105

望遠ズーム

APS-Cによる画角の変化と軽量化の恩恵を一番受けているクラスと言えるかもしれない。

高画質の物としてはF2.8通しの大口径70-200が基本。ペンタックスではDA★50-135がこれにあたる。
F2.8通しでない70-200があるのはキヤノンだけだが、これはこれでコンパクトで使い勝手良さそう。なかなか評価も高い。

70-300クラスは明るさはないが軽量コンパクトで廉価。画質もそこそこ定評を得ている物が多いもののAF性能はイマイチというのが一般的。例外的にキヤノンの70-300は価格が高い分いい性能をしているようだ。
DA50-200がこのクラス。

とりあえず望遠ズームは普通に純正ラインナップがある。


フルサイズ用をAPS-Cで使うと

望遠端が伸びて超望遠に対応できるようになる。
そのかわり使いやすい中望遠域が使えなくなってしまうなど、善し悪しはある。

同じようなスペックの超望遠の重さと高価さを思うとAPS-Cの利点がよくわかる使い方。

大口径70-200クラス

  • AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
  • Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D
  • EF70-200mm F2.8L IS II USM
  • APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM
  • 70-200mm F2.8 G SAL70200G
  • SP AF70-200mm F/2.8 Di LD [IF] MACRO (Model A001)

大口径70-200クラス APS-C専用

  • DA★50-135mmF2.8ED AL[IF]SDM
  • APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM
  • AT-X 535 PRO DX 50-135mm F2.8

70-200クラス

  • EF70-200mm F4L IS USM

70-300クラス

  • AF Zoom Nikkor 70-300mm F4-5.6G
  • EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM
  • FA Jズーム75-300mm F4.5-5.8AL
  • 70-300mm F4-5.6 DG OS (シグマ用)
  • 70-300mm F4.5-5.6 G SSM SAL70300G
  • 75-300mm F4.5-5.6 SAL75300
  • SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (Model A005)
  • AF 70-300mm F/4-5.6 Di LD Macro 1:2 (Model A17)

70-300クラス APS-C専用

  • AF-S DX Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G ED
  • AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED
  • DA 50-200mm F4-5.6ED WR
  • 50-200mm F4-5.6 DC OS HSM
  • DT 55-200mm F4-5.6 SAM SAL55200-2
  • AF 55-200mm F/4-5.6 Di II LD MACRO (Model A15)

超望遠ズーム

80-400クラスは軽量コンパクトに仕上がっており、画質もソコソコ。
100-400クラスは重くて大きいが各社性能にこだわったプレミアムなレンズとして出している。ソニーの70-400は焦点距離こそ70-400だが携帯性や画質の点でカテゴライズすると100-400クラスになると思う。
これらのクラスではDA★60-250とDA55-300があるペンタユーザーは幸せ。

その他は超望遠域をカバーするもので各自ユニークな性能を持っておりクラス分けできないもの。

シグマが頑張っているが200-500 F2.8なんかは常人じゃ運用する気も起こらないレベルのサイズと重量になっている。120-300 F2.8はなかなか素敵だけど残念ながらペンタックス用はない。

今のところ純正にこういったユニークな超望遠ズームはないけれど、ロードマップに載っているものがあるので、いずれ補完される見通しが立っている。個人的には割となくても困らないが。

それはそうと50-500はもしかすると高倍率ズームの仲間かもしれない。


フルサイズ用をAPS-Cで使うと

驚異の超望遠となる。APS-Cの本領発揮。
例えば50-500はだいたい75-750相当となり、弱点の周辺画質もレンズの中央だけ使うことによってカバーされる。

80-400クラス

  • AT-X 840 D

80-400クラス APS-C専用

  • EF-S55-250mm F4-5.6 IS II
  • AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR
  • DA 55-300mm F4-5.8ED

100-400クラス

  • EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM
  • APO 120-400mm F4.5-5.6 EX DG OS
  • 70-400mm F4-5.6 G SSM SAL70400G

100-400クラス APS-C専用

  • DA★60-250mmF4ED [IF] SDM

その他

  • AF-S NIKKOR 200-400mm f/4G ED VR II
  • APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG
  • APO 300-800mm F5.6 EX DG IF HSM
  • APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM
  • APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM
  • SP AF 200-500mm F/5-6.3 Di LD [IF] (Model A08)

高倍率ズーム

広角から望遠までをカバーしつつサイズもそこそこコンパクトで便利なズームレンズだが、その代わり画質やAF速度等の性能は二の次というのが一般的。
ただし中には例外的にDA18-135やAF-S NIKKOR 28-300、EF28-200など画質に一定の評価を得ているものもある。

キヤノンの純正28-300は望遠ズーム並のガタイをしているので同じクラスに分類するのはちょっと違うかもしれない。
レンズを小型化しやすいためかAPS-C専用のものが多い。

一般的に倍率の小さなズームほど高画質。ただし進歩の著しいジャンルらしく、例えば旧型の28-300より新型の28-400の方が評価が高いと言った現象も起こる。

ロードマップによると今年出ることになっているペンタックス純正の18-250くらいの高倍率ズームは果たしてどういうものになるのか楽しみではある。WRが付いていてそこそこコンパクトにまとまっていれば購入対象になるかも。


フルサイズ用をAPS-Cで使うと

望遠端は伸びるが広角端が標準レンズの画角になってしまうので、一本で何でもこなすという高倍率ズームの特徴はスポイルされてしまう。標準〜超望遠となるので、広角を余り使わない人、望遠側を重視する人にはいいかもしれないが、普通に考えてメリットはあんまりないだろう。

28-200クラス

  • EF28-200mm F3.5-5.6 USM

28-200クラス APS-C専用

  • EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS
  • DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
  • 18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM
  • AT-X 16.5-135 DX 16.5-135mm F3.5-5.6

28-300クラス

  • AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
  • EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM
  • AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical [IF] MACRO (Model A20)

28-300クラス APS-C専用

  • AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II
  • EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS
  • 18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM
  • DT 18-200mm F3.5-6.3 SAL18200
  • AF 18-200mm F/3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF] MACRO (Model A14)

28-400クラス APS-C専用

  • 18-250mm F3.5-6.3 DC OS HSM
  • DT 18-250mm F3.5-6.3 SAL18250
  • 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (Model B008)