SLIK カーボンマスター 724PRO
軽量のエントリー向けカーボン三脚
Good
- 軽い(付属の雲台抜きで1.3kg程度)
- 縮長が短い(48cm)
- 3WAY雲台付属(SH-726E)
- カーボン三脚としては安い
Bad
- 本格的な風景撮影には心許ない
- 望遠のスローシャッターには明らかな力不足
コメント
そこそこ良い三脚が欲しくて購入した最初の一本。
軽いしそこそこ良いが、大口径ズームなどと組み合わせるにはやや力不足。
使い勝手
特に使いにくいと思うところはない。
脚の伸縮はスムーズだし、脚の角度を変えてローアングル撮影にも使える。
ただ花火撮影の際にスローシャッターには力不足だと気がついた。
もっとしっかりした三脚に比べると振動が生じた際のブレ幅が大きく収束までに下手すると十秒以上かかる。
特に望遠のスローシャッターではかなりブレが目立つことが多い。
中望遠以下でもブレが気になることがあるので、スローシャッターを使うときはカメラに触れた後に振動の収束をしばらく待つなどの心配りが必要。
スローシャッターを使わない時には気にならない。
携帯性
梅本製作所のSL-40ZSCと組み合わせると1.6kg弱の重さで日帰りの低山ハイキング程度には問題なく持って行けるかんじ。
ザックのサイドにくくりつけていったこともある。
縮長が短い点は素晴らしく良い。
しかし付属の3WAY雲台はやや重いので携帯性を重視するなら自由雲台など他の軽い雲台に換えた方が良い。
コスト
カーボン三脚としては安いが、性能もそこそこなのでコストパフォーマンスで言えば普通。
総評
上記のように望遠でスローシャッターを切るにはやや心許ないが、手持ちよりは圧倒的にマシだし、十分に待つ時間を取れる撮影なら問題ない。
が、ジッツオ3型を購入してからはもっぱら留守番で、屋内でのちょっとした撮影に使うくらいになっている。
やはり風景撮影などで安心して使うにはもう少ししっかりした三脚が良い。安心は高く付くのだ。
携帯性の面でカーボン三脚が欲しいが、費用はそれほどかけられない、と言った場合にはありかもしれない。もう生産終了で売ってないけど。
自分の場合も入門用の選択としては価格もジッツオの半額以下だし、三脚に慣れるという意味では悪くなかったと思っている。
関連用品
雲台
SLIK SBH-320DQBKや梅本製作所 SL-40ZSCあたりがベストマッチ。
これ以上大きくて強力な雲台を付けても効果が薄い。
付属のSH-726Eは重いし使いづらい。3WAY雲台が好きじゃない人間としては特に。
リモコン or ケーブルレリーズ
せっかく三脚立てても指でシャッターボタンを押したのでは効果半減。
忘れたらセルフタイマーで。
ジッツオ三脚との比較
なんでジッツオかというとあんまり三脚に詳しくなくて他にジッツオしか知らないから。
パイプ径はジッツオで言うと1型程度。
それでいて重量は重く、耐荷重は低い。ただし価格は安いが。
同程度の携帯性を維持しつつ、より安心感が欲しくてお金を出せる人ならジッツオのマウンテニア2型やトラベラー2型の方が良いんじゃないかな。
良い三脚は一生ものだしね。
購入価格
ヨドバシで31.700円の10%還元だった。概算28,500円程度。安いね。
付属雲台のSH-726Eが個別売りだと7,500円程度なのでそれも加味すると更に安いね。
でも最初買うときは高いと思ってたんだ。この金銭感覚の変化が俺には恐ろしい。恐ろしくてならない。