COSINA Carl Zeiss Distagon T*3.5/18 ZK

遠景描写も緻密な超広角レンズ

Good

  • 解像感の高い精緻な描写
  • 立体感がよく出る
  • 色収差が少ない
  • 発色が豊か
  • 超広角にしてはコンパクト
  • 無限遠のピント合わせが簡単

Bad

  • 周辺から四隅の解像力が単焦点にしては今ひとつ
  • 周辺減光が激しい

コメント

カメラ屋で中古を見かけて発作的に保護してしまった一本。
緻密で深みを感じる描写が印象的なレンズ。


描写の傾向

解像感や立体感を強く感じる写りで、広角ではなく中望遠レンズを使っているかのような錯覚を感じることがある。その傾向は遠景でも健在でちょっとびっくりするような写りをする。発色や階調の豊かさも見事。
コシナの商品説明には「心を捉える瞬間をドラマチックな視覚で撮影するのに理想的な超広角レンズ」とあるが確かにドラマチックな写り。

しかし解像性能は単焦点にしては今ひとつで、F11まで絞っても周辺部の解像に乱れがあり、四隅の流れがやや気になる。
APS-CではF5.6〜F8あたりで周辺まで含めて安定するのだが・・・

ボケはおおむね素直な傾向。開放付近ではまれに硬くうるさく感じることもあるが絞れば問題はない。明るさや最短撮影距離から接写を期待するレンズではないので、ボケに関してはこれくらいでも不満を感じることはない。

周辺減光は大きめで、特に開放ではかなり気になる。絞ってもなかなか解消しない。
APS-Cではさほど激しくはなく、一段絞ればほぼ解消する。

歪曲、色収差ともに皆無ではないがわずかなもので自分としては許容範囲。

逆光ではフレアはよく抑えられているものの、ゴーストがやや出やすい。


使い勝手

フルサイズでは本来の超広角として使うことができ、超広角ならではのパースや広がりを楽しめる。
18mmのレンズとしては比較的コンパクトでハンドリングが軽快な点も良い。

しかし描写性能的に風景には不適で、近接の被写体を広角のパースをいかしつつ印象的に写すのに向いているように思う。

APS-Cでは換算28mm程度の画角となり気軽な広角スナップに好適。
風景に対しても問題のない解像性能を持ち、寄ってもボケが素直なため、安心して何でも写せる。

フォーカスリングの感触は他のツァイスレンズ同様申し分ない。
無限遠のピントがピントリングの端できっちり合うので、風景撮影にも使いやすいのだが・・・


携帯性

全長が短く重さもそれほどではないが、レンズの先端がキノコの傘のように広がっているため、ややかさばる。
持ちだすのに気合いがいるほどでもないが、いつでも気軽にバッグに忍ばせてといったほどでもない。

だがフルサイズ用の18mmの超広角がこのサイズと言うのは悪くない携帯性。


総評

印象的な描写が魅力的な広角レンズ。
APS-Cで使うと、換算28mmのスナップレンズとして言うことなし。

これがフルサイズでは18mm本来の超広角の画角で本領発揮・・・かと思いきや、周辺部の描写にやや粗が見えるレンズとなってしまった。
それでも使い方次第では素晴らしい表現力を見せるが、APS-Cで使った方が気軽に使えて楽しいかもしれない。

と言いつつも満足度は100点。


関連用品

フィルター

82mm径と巨大。一応Distagonの21mmと共用可能。

Amazon マルミ EXUS サーキュラーP.L 明るい高性能C-PLフィルター。
Amazon ケンコー PRO1D ND8(W) 3段分の減光効果。薄枠で広角レンズ対応のNDフィルター。

ステップダウンリング

ステップダウンリングで58mm径まで落としてもAPS-Cではケラレない。
49mm径はさすがにケラレる。

最終更新: 2016-11-18


 
Spec  
フルサイズ対応
APS-C利用時換算 27.5mm
構成枚数 11群13枚
最小絞り F22
最短撮影距離 0.3m
最大撮影倍率 0.08倍
フィルター径 82mm
最大径 x 長さ 87.6mm x 58.3mm
質量 460g
絞り羽根枚数 9枚

Link

COSINA製品情報
価格.com キャノン用
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GANREF
デジカメinfoの海外レビュー抄訳

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