K-1 Mark II
高感度性能を更に高めたK-1後継機
- ハイグレード
- フルサイズ
- ダブルダイヤル
- 五段五軸手ブレ補正
- GPS
- アストロトレーサー
- リアルレゾリューション
- フレキシブルチルト
- クロップモード
- アウトドアモニター
- スマートファンクション
- デュアルスロット
- -10度耐寒
- 防塵防滴
- センサーCMOS
- センサーサイズフルサイズ
- 有効画素数3640万画素
- ISO感度100-204800
- 連射速度4.4枚/秒
- 高さ110mm
- 最大径136.5mm
- 奥行き85.5mm
- 重量1010g
基本的にはK-1のマイナーアップグレードとなるので、外観や操作性などはほぼ変わらない。
差分のみ書く。共通部分はK-1のレビューを参照のこと。
- フルサイズセンサーならではの豊かな画質と高い高感度耐性
- 5軸5段の強力な手ブレ補正
- 3600万画素という高画素。APS-Cクロップしても1500万画素と実用的
- 防塵防滴、-10度までの耐寒性能
- フルサイズ一眼レフとしてはコンパクトなサイズ
- 動体AFはそんなに得意ではない
- 内蔵フラッシュ非搭載
- 高画素機ゆえのファイルサイズの大きさ
実際に使用してのレビュー
画質
基本的な画質はどうか
基本的な傾向はK-1と変わらないように思える。
事実K-1と並べて使っているが出てくる絵に遜色は感じない。
ただアクセラレータユニット搭載により、高感度のみならず通常画質にもチューニングが加えられているとのこと。確かに階調などがよりよく出るようになった気がしないでもないが、プラシーボである可能性も捨てきれない。
劇的な変化はないが良くはなっていそうだといったところだろうか(歯切れ悪し)
まあもう少し使ってみたい。
高感度はどこまでいけるか
高感度耐性は同じものを撮り比べて試したところ、基本的にはK-1より半段から1段分くらい良好。
暗い部分が多いシーンになるとさほど差が感じられないケースもあり、そうした極端なシーンではノイズリダクションによってかえってエッジ部分が溶けてぼやけてしまったりもするが、基本的には画質向上が見られると思って良い。
安全安心を心がけると個人的にはやはりK-1と同じくISO12800までを常用としたいが、人によってはもっと上でもいいと言うかもしれない。
リアルレゾリューションの改善点
RAWでも動体補正がちゃんと効くようになった点はうれしい。
K-1では流水や風に揺れる木々など、動く物をRAWで撮るとカラフルで不自然なドットの塊が出ていたが、K-1mk2ではそこが改善されている。
基本的な使い勝手
AF性能
AF性能は改善されたとのことだが、あまり動体を撮らないのでよく違いが分からない。
よそでのレビューを見るに一応は進化しているが、あまり劇的な変化は期待しない方が良いようだ。
いずれにしろスナップや風景主体では特に何も困っていないが。
バッテリーの持ち
バッテリー寿命は撮影可能枚数がK-1の約760枚から約670枚と1割以上ダウンしている。
とは言え実際の使用においてバッテリーの持ちが悪くなったという実感はない。
K-1と同様に1日につき数百枚程度の撮影なら数日は充電不要。
各種ギミックの評価
手持ちリアルレゾリューション
三脚を使ったリアレゾより効き目は薄いが、それでも通常撮影より解像度は高く色も良く出る。
ただ処理時間がネック。
ゆうに10秒以上待たされるのであまり積極的に使う気分にはなれない。
この処理時間が気にならないほど短くなったらかなりイケてる機能になるだろう。
Lightroom(Camera Raw)では手持ちリアレゾのRAWは現像できない。最初のRAWフレームが処理されると言うことで、つまり手持ちリアレゾなしの単なるRAWと同等の画質となる。
総評
ほぼK-1の正常進化となるカメラで満足の出来。
一方で新しいカメラを買ったという実感がないのが玉に瑕。慣れ親しんだ外観と操作性がそのままなのはけっこうなことだが。
満足度は100点。
このカメラに関するメモ
K-1とどちらが買いか
2018年6月時点のAmazonで22.5万円vs17.5万円くらいで、5万円の価格差。
機能的に大きな差は高感度耐性と手持ちリアレゾ。
この状況でもし自分がどちらか1台しか買うとしたら・・・
K-1のコスパも捨てがたいが、基本はK-1mk2の方を選ぶと思われる。
しかしレンズも含めて考えるとK-1買って差額をレンズに回すのが賢いのではという考えもあり、なかなか悩ましい。
メンテ&使用記録
調整 2018/09
DFA★50の性能を試していたときに左上に片ボケ。DFA★50を交換しても変わらなかったのでボディ由来と判断。
調整に出してみる。
調整から戻ってくると程度は軽くなっていたものの今度は右上に片ボケ傾向。調整の沼に突っ込むかスッパリ諦めるかそれが問題だ。
売却 2018/10
K-1あるしいいか、ということでEOS R召喚の生け贄となった。
関連用品
バッテリーグリップ D-BG6
グリップを向上させるかなりオススメのアクセサリー。
縦位置撮影の際にも安定した姿勢で構えることができ、手ぶれ防止にも効果有り。(効果には個人差があります)
バッテリー D-LI90P
旅に出る時などは念のため予備バッテリーが欲しいところ。
GPSロガーを使うならばなおさら。
ストロボ
リニューアルされて防塵防滴になったAF540FGZ IIおよびAF360FGZ II、AF201FGが用意されている。
本格的にストロボを使うなら光量が大きく首振りバウンスなどもできるAF540FGZ IIおよびAF360FGZ IIが便利。
内蔵フラッシュがなくなったのでポケットサイズのAF201FGを携行するのもおすすめ。ハイスピードシンクロやスレーブ発光など本格的な機能は使えないが、カメラ内蔵フラッシュの代替として考えれば光量は多く天井バウンスも可能であるなど十分以上。
AF540FGZ II
AF360FGZ II
AF201FG
防水リモコン O-RC1
三脚立てての風景撮影などに。
洗濯しても平気なくらいの防水性能。
赤外線式なのでしっかり受光部に向けないと反応しない点が若干だが不便。
個人的には赤外線式リモコンを使うくらいなら2秒タイマーでいいんじゃないかとも思い始めている。
ケーブルスイッチ CS-205
花火撮影などに。
リモコンの方が気軽に使えるが角度などによって反応しないことがあるので、シャッターチャンス確実に捉えたい場合にはケーブルの方が確実。
イメージセンサークリーニングキット O-ICK1
野外でレンズ交換しているとどうしてもセンサーにゴミが付着するが、これがあればメーカーに持ち込まなくてもセンサー清掃できるようになる。
青空などにゴミが映り込むようになったらこれで清掃すればOK。効果覿面。
通称ぺったん棒。
他のメーカーのカメラにも使える(自己責任)