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COSINA Carl Zeiss Distagon T*2.8/25 ZK

広角マクロが楽しいツァイス伝統の25mm

ディスコンにつられて試してみようかと手にした一本。
被写体ギリギリまで寄ることができる広角マクロが楽しいレンズ。

満足度 95
強み
  • マイクロコントラストで質感が際立つ印象的な描写
  • クォーターマクロを超える最大撮影倍率で広角マクロ的な使い方ができる
  • ピントリングの心地よいトルク
弱み
  • 周辺部の解像がやや甘い
最終更新: 2019-10-11

実際に使用してのレビュー

描写の傾向

豊かな描写力

質感や階調が豊かで発色も鮮やか。コントラストが高く立体感がよく出る。
そのため近接、遠景問わずにいろいろなものが印象的に写る。これは正直使っていて楽しい。

好ましいボケ味

広角レンズにありがちな硬いボケではなく開放から滑らか。うるさくなることも少ないので持ち前の接写能力を思う存分活かすことができる。
滑らかだがふわふわというよりは油絵の具的なやや重い傾向のボケ味で、持ち前のコントラストの高さと相まって力強さや存在感といったものを感じさせる描写をすることが多い気がしている。

周辺部の解像力がやや低い

周辺部は絞ってもそこまで解像力が上がってこない。十分に実用の範囲ではあるものの、中央部との解像力の差で粗に見えてしまうことがある。
等倍では四隅はかなり乱れていてフルサイズではギリギリのイメージサークルであることが見て取れる。

周辺減光

開放では程よい周辺減光でカッコイイ写真が取れる。

逆光耐性はまずまず

フレームの斜めから日が差すような逆光では大きくゴーストが出るが、フレアによるコントラスト低下などはほぼ見られない。
まずまずの逆光耐性と言えるだろう。

APS-Cでの利用

APS-Cでは周辺部の粗もいくらか目立たなくなる。ただそれでもやはり画面全域が均一に解像するとまではいかない。

使い勝手

超広角に近い広角25mm

超広角の入り口である24mmに近い画角。漫然と使うことは難しくなるが超広角ならではの表現を狙うのは楽しい。

ハーフマクロに迫る接写性能

被写体に好きなだけ寄ることができるというのがやはりこのレンズの特徴。広角マクロ的な使い方が非常に楽しい。ボケにおかしな癖がないため開放での接写も安心して行うことができる。

ピントリングの心地よいトルク

ピントリングの感触は重いがスムーズでMFレンズとして申し分ない。

ほとんど360度近い回転角があるが接写以外(0.3m〜無限遠)の範囲は小さい。0.3mより短い距離の回転角が大きく取られており、マクロ域で微妙なピント合わせを行うことができるようになっている。
たまにマクロ域と無限遠を行ったり来たりするとちょっと大変。

絞り環で絞りを操作できる

Aポジションがあるので一般的なレンズと同様にカメラ側で絞りを制御することが可能だが、お好みで絞り環を使って絞りをコントロールすることもできる。
また絞り環でしか絞りを操作できない古いフィルムカメラでも使うことができるといった利点も。

手ブレ補正

手ブレ補正を正しく動作させるためにカメラ起動時の焦点距離入力を間違わないように注意。

APS-Cでの利用

APS-Cだと換算約37.5mmと準広角の画角となり、気軽に扱えるスナップレンズとしなる。

携帯性

他の単焦点と合わせて複数本持ち出しても無理のないサイズ

特にコンパクトなレンズではないがカメラバッグには収まりの良いサイズで持ち歩きは苦にならない。カメラに装着した際の取り回しも良好。
金属鏡胴で手にするとズッシリとした感じだが心地よい重さ。

総評

満足度は95点

中央から周辺まで均一な描写を求めると不満が出るが、被写体を印象的に捉えることのできる魅力的なレンズ。
何よりもどこまでも寄っていける広角レンズは使っていて面白い。

2019における評価

相変わらず良い。
各社レンズが肥大化する傾向にあるので。

このレンズに関するメモ

入手性について

すでにディスコンになっているので入手できるのは中古のみとなる。

関連用品

フィルター

フィルター径が58mm。FA31やDA★55といった優れた純正レンズと共通なのはいいかんじ。
DistagonのZKの中では2/28および2/35と共通。

ステップダウンリング

APS-Cではステップダウンリングで49mm径まで落としてもケラレない。
リミテッドレンズとフィルターが共用できる。

参考リンク

COSINA Carl Zeiss Distagon T*2.8/25 ZKで撮った写真