smc PENTAX-FA 28-200 F3.8-5.6 AL[IF]
逆説的に現代のズームレンズの進歩を知ることができる高倍率ズーム
- フルサイズ用
- エントリーグレード
- 高倍率レンズ
- ズームレンズ
- AF
- 焦点距離28-200mm
- 最小絞りF3.5
- 最大絞りF22
- 絞り羽根枚数6枚
- レンズ構成14群16枚
- 最短撮影距離0.52mm
- 最大撮影倍率0.23倍
- 最大径78mm
- 全長83mm
- 重量465g
- フィルター径72mm
身内が不要なレンズをくれるというのでもらってみた一本。
ある意味勉強になったレンズ。
満足度 30 点
強み
- ズームレンジが広い
- 安価
弱み
- 画質があまり良くない
- 色収差が目立つ
最終更新: 2013-04-10
実際に使用してのレビュー
描写の傾向
フルサイズでは使ったことがないのでAPS-Cでの評価。
開放はもちろん絞ってもかなり眠い画質で色収差や歪曲も目立つ。とは言え広角端〜中間域は実用的なレベルまでは行く。
が、100mmを少し越えた辺りから望遠側は酷いもので、晴天の順光でも十分なコントラストが出ず平面的な写りをする。この望遠側は高倍率ズームと割り切っても使いたくない画質。
別段いいところがなく比較的まともな写りをするところだけ使おうとすると28mm-100mmくらいのレンズになる。古い高倍率ズームというのはこんなに酷いものなのかと驚いた。
一応フルサイズのイメージサークルをカバーしているのでAPS-Cでは中央部のおいしいところを使うことになるため、高倍率ズームでもけっこういい写りをしてくれるんじゃないかという期待があったが、その期待は見事に打ち砕かれた。
使い勝手
そこそこのサイズでズームレンジが広いので使い出があるかもしれない、と思ったが高倍率ズームで広角側をカバーしていないのは使いにくかった。
加えて望遠レンズとして使いたくなる画質でもなし。
またフォーカシングによる画角の変化が大きいのもけっこう微妙だった。
携帯性
まずまず悪くない。普通。
総評
満足度は30点。
まあ使ってみて参考にはなった。
良いレンズを知るためには悪いレンズも知らなければならない、みたいな?
ちなみにこれに比べると最近の高倍率ズームは大分良い。
技術の進歩を感じる。
何回か試写に持ち出した後使えないと判断して手放した。
このレンズに関するメモ
素性
タムロンのOEMらしい。
関連用品
フィルター
ペンタックスではレアな72mm径。
しかしわざわざフィルターを付けて使うレンズでもないかと。
ケンコー Zeta EX サーキュラーPL
ケンコー PRO1D プロND8(W)
ケンコー PRO1D Lotus ND32
参考リンク
smc PENTAX-FA 28-200 F3.8-5.6 AL[IF]で撮った写真
PENTAX K-5
1/80s
f/8.0
ISO800
38.0mm