HD PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited
スナップ用途に無双のコンパクト広角
- DA Limited
- APS-C用
- ミドルグレード
- 広角レンズ
- 単焦点レンズ
- AF
- クイックシフトフォーカス
- HDコーティング
- SPコーティング
- 円形絞り
- 焦点距離21mm
- 最小絞りF3.2
- 最大絞りF22
- 絞り羽根枚数7枚
- レンズ構成5群8枚
- 最短撮影距離0.2mm
- 最大撮影倍率0.17倍
- 最大径63mm
- 全長25mm
- 重量134g
- フィルター径49mm
調子に乗りすぎて勢いでゲットしてしまった一本。
最高の使い勝手に加えて素晴らしい画質を兼ね備えたレンズ。
- 極めてコンパクト
- スナップレンズとして最高の使い勝手
- アルミ削り出しの高い質感
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実際に使用してのレビュー
描写の傾向
旧型に比べてずいぶん画質に変化が見られ、単焦点として申し分のないものに。
解像力が向上して緻密さを感じさせる写りとなり、質感や立体感なども良く出るようになった。
F5.6〜F8.0くらいまで絞れば周辺まで含めて素晴らしい写りになる。F11で少し落ちてくるがまだ素晴らしい。
ボケ味は開放付近ではうるさく感じることもあるが、絞ればまずまず素直で目障りになるボケではない。円形絞りにはなったがこのあたりに大きな変化は見られない。
基本的にきれいとか美しいとかそういう感想はわいてこないが、悪目立ちしないだけでも良し。
逆光耐性、色収差に関しては特に心配することはなく、このレンズの長所と言っていいだろう。
周辺減光は開放ではそこそこ感じられるが、絞ればほぼ解消するので、個人的には絞って使うことが多いこのレンズの場合、あまり大きな問題とは感じない。
あえて粗を探せば単焦点にしては歪曲が少し大きいかんじ。単焦点にしては、ということなので致命的に気になるというものではないが。
旧型同様に発色は濃い傾向で、やはり空の青の鮮やかさが素敵。
使い勝手
相変わらずの素晴らしい使い勝手でスナップに最適なレンズ。
換算32mmの画角は超広角とは呼べないが、広角レンズとしては気軽に使いやすい画角。
十分に広く写すことができるし、寄れるレンズであるので被写体にグッと寄って、余計な物をフレームの外に追い出すこともできる。
小粒ながらも割と色々こなせる気の利いた一本。
AF速度も十分で、テンポの良い撮影が楽しめる。
スナップにはAFだけでもほぼ足りるが、寄って写す際などにはやはりクイックシフトフォーカス対応がありがたい。ピントの山は見やすく、MFも快適。ピントリングはスムーズに動き、適度なトルクが心地よい。
携帯性
パンケーキレンズと呼んでいい大きさで、まさにポケットサイズ。
他社一眼レフもボディのサイズは年々小さくなってきているが、こう言うレンズがあるのでシステム全体ではペンタに敵わない。
総評
満足度は110点。
いったいどうしちゃったのってくらいに旧型から画質が変化している。
このサイズでこの画質は素晴らしい。一転使用者を甘やかすレンズになってしまった。
HD版DAリミテッドの中では今のところ一番のお気に入り。
購入に関するアドバイス
類似または関連するレンズとの比較
smc PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limitedとの比較
違う点は以下の通り。
画質の向上
円形絞りの採用
HDコーティング
シルバーがレギュラーモデルとなった
6g軽くなって134g
帯の色がHDコーティングを示す赤になった
画質に関しては同じ物を写すと旧型の線の太い描写の方がよりシャープに見える場合もあるが、HD版の方が質感や立体感などが良く出てしっかりとした写りをする。
一方で円形絞りにより夜景などで光源の周りに出る光芒は失われた。これは人によってはマイナス点のようだが、気にならない人は気にならないだろう。
このレンズに関するメモ
フルサイズ機での利用
ファインダーを覗いた段階で周辺部がくっきりと真っ黒。最短付近でケラレは小さくなるがそれでも黒いフチが大きくかかる。
さすがに広角は無理ということで。
ところでフルサイズでこのレンズとほぼ同様の画角で使えるFA31というレンズがあるんだが。
メンテ&使用記録
前ピンぽい 2013/12
要点検。
MFライブビューで合わせればしっかりと写る。
ピント調整 2014/01
調整に出した。バッチリ調整されて戻ってきた。
関連用品
フィルター
フードの内部に43mmのフィルターをつけられるが、入手性が悪く使い回しも難しい。フィルターを使うときにはおとなしくフードを外して49mmのものをつける方がいいかもしれない。
でもフィルターなしで気軽に使いたいレンズかな。
SPコーティング付きなのでプロテクターも要らない。
フード
付属のフードはカチッと鳴るまで回してきちんと装着しないとケラレるので注意。他の多くのレンズのバヨネット式フードと同様に専用品のため他への転用は難しい。
一方DA40のフードの方はネジ込み式なので49mm径なら転用可能。DA21にも装着できるが、しかしケラレる。
K-01
ミラーショックもないしコンパクトさがブーストされるしでいろいろと覚醒する。