Sigma 18-250mm F3.5-6.3 DC OS HSM
使い勝手の良い超高倍率ズーム
- APS-C用
- エントリーグレード
- 高倍率ズーム
- ズームレンズ
- AF
- HSM
- インナーフォーカス
- SPコーティング
- 円形絞り
- レンズ内手振れ補正
- 焦点距離18-250mm
- 最小絞りF3.5-F6.3
- 最大絞りF22
- 絞り羽根枚数7枚
- レンズ構成14群18枚
- 最短撮影距離0.45mm
- 最大撮影倍率0.34倍
- 最大径79mm
- 全長101mm
- 重量630g
- フィルター径72mm
高倍率ズームへの興味から購入してみた一本。
18mmから250mmまでの広い焦点距離をカバーする便利なズームレンズ。
- 広角から超望遠まで一本でカバーできるすごく便利なズームレンジ
- クォーターマクロを超える最大撮影倍率で被写体を大きく写せる
- Kマウントのレンズとしては希少なレンズ内手振れ補正
- 解像力はそこそこ
- AFの迷いがしばしば気になる
実際に使用してのレビュー
描写の傾向
画質はそれなりで、たまにアレ?と思うような粗い画が出てくることもあるが(特に望遠端で)、そもそも期待値が高くないためそれほど不満はない。タイミング次第でいいショットもきちんと撮れるせいもある。
開放ではやや甘い描写でF8〜F11程度まで絞るとシャープに写る。ただしシャープに見える割に解像はしていないのが等倍で見ると分かる。解像感と解像力の違いとはこういうことかと思う。
明るいレンズではないものの望遠端が長いのでボケを作ることは容易。ただしボケ味はうるさい傾向。
使い勝手
とにかくシャッターチャンスが増えるため描写性能は高くなくても「これは」と思う写真を物にできることがままある。ある意味被写体と構図の重要性がよく分かるレンズ。
AFはHSMだけあって静かだがしばしば迷うことがあるのが残念。特に望遠端ではマニュアルでアシストしてやらないと延々迷い続けることがある。そういう意味でフルタイムマニュアル対応(純正で言うクイックシフトフォーカスと同等の機能)はありがたい。
フォーカスリングはスムーズとは言えずを回しているとガタガタガタと引っかかるポイントがあるのが気になる。明らかに違和感を感じるレベルなので不良個体を掴んでしまったのかもしれない。
OSによるレンズ内手ブレ補正はボディ内手振れ補正とは同時に使うことはできない。効きはボディ内手振れ補正より若干良い気がしたが、それはK-5の頃まで。K-3以降はボディ内手振れ補正の方が強力。
最短撮影距離が45cmということで座ったままテーブルの上の食事などを写すのにはやや不便。ただし望遠があるため被写体に迫るように大きく写すことは容易で、標準レンズの寄れないレンズほどのストレスはない。
携帯性
大きさと重さは個人的にはギリギリ常用の許容範囲だが、人によってはやや難ありと思う大きさ。
しかし一本で広い焦点距離をカバーするので、同じレンジをカバーするために複数本のレンズを持ち歩くことに比べれば良いということもできる。
ただほぼ同スペックのタムロンの18-270およびDA18-270(タムロンのOEM)が大幅に小型になっているので、携帯性を重視するなら他のレンズを選んだ方が良い。
総評
高倍率ズームだけあって画質はそれなりだが、広角から超望遠までレンズ交換なしに対応できる便利さはなかなかのもの。まさに便利ズーム。
好きな画角、よく使う画角を探すのにも役に立つため最初の一本にも悪くない。
ただDA18-270をおいて選ぶ理由があるかと言われると特にないので、今やあまり存在意義のないレンズかもしれない。
満足度は70点。
購入に関するアドバイス
類似または関連するレンズとの比較
smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL[IF] DC WRとの比較
ペンタックスには純正の高倍率ズームとして18mm〜135mmをカバーするDA18-135があるが、135mmより長い焦点距離が必要ならばこちらを、そうでなければDA18-135を選べば良い。
つまり望遠が必要なければDA18-135の方がおすすめ。
まずDA18-135の方がコンパクトで軽いというアドバンテージがある。また画質的にも良い。簡易防滴構造もK-5との組み合わせでは大きな価値となる点。
そんなわけで自分はDA-18-135の方を選択した。
smc PENTAX-DA 18-270mm F3.5-6.3 ED SDMとの比較
カバーするズームレンジも広いしコンパクトだしで全般的にDA18-270の方が良い。
このレンズに関するメモ
フルタイムマニュアル対応?
確か持っていたときは対応していたような気がするのだが、シグマの公式サイトを見るに対応していない模様。
DA18-270がクイックシフトフォーカス非対応と聞いてシグマだったら対応しているのに!と思ってシグマの18-250のスペックを確認してみたら新旧ともに対応の文字はなかった。
もしかして基本対応していないのに無理に回していたからフォーカスリングがあんなにガタガタしていたのか?などと思ったりする今日この頃。無理に、といってもそんなに力を入れていた覚えはないのだけど・・・
手放してしまった今となっては確かめるすべがない。
あえて使い勝手の記述は直さないでおく。