手ブレとシャッタースピードの考察
手ブレとシャッタースピードの考察
書き途中。
安全速度
安全速度は1/焦点距離(35mm版換算値)秒と言われる。
出典が定かではないが、経験則的に正しいように思える。
たとえばAPS-Cの135mmであれば換算200mmなので1/200秒が安全速度。
これくらいなら普通に撮ってほぼ百発百中。等倍で見ても手ぶれは見られない。
自分の場合はその半分のスピードでもまだ9割以上はブレなしで撮ることができるので、結果を確認しつつ撮れば実用的なシャッタースピードだろう。
さらに半分になると3割〜4割程度に落ち込むので、こちらは非常用というかんじだ。
換算値かそのままか
なおシャッタースピードの基準とするは換算値ではなくレンズの焦点距離そのままでいいという意見もあるが、その理屈だとレンズ焦点距離が一桁のコンデジでは手ブレがほぼ起こらないはずだ。しかし実際はそんなことないので、やっぱり換算値を用いるのが正しいのだろう。
個人差
手ぶれ補正無しで1秒のスローシャッターOKみたいな人間三脚的な人もいる。
残念ながら自分にはそういう特性はない。
ブレ防止アイテム
バッテリーグリップ
BGで重さを増すと手ブレしにくくなる。0.5段〜1段分程度のブレ防止効果がある。
また縦位置撮影の際にしっかりホールドできブレ防止になるという利点も。
ただある程度以上は重くなっても効果がないようで、大きなレンズとの組み合わせでは効果が薄くなる。
一脚
自由雲台をつけた一脚をカメラに付けてぶら下げる(地面に付けない)とスタビライザーとして機能し、1段〜2段分程度のブレ防止効果。またブレてもブレ幅が小さくなるようだ。
ブレ防止テク
- しっかりとホールドする
- レンズの先端を柵などに乗せる
- 机などに肘をつく
- 柱などに寄りかかる
- 片膝をついて構える
実験
K-5IIsといくつかのレンズで手ブレの発生状況をざっくり見てみた。手ぶれ補正は記述のない限りOFFで。
我ながら適当な実験なので眉に唾つけて見るように。試行回数も最低限しかとってない。
後でもう少し追試する。
DA★50-135の135mm(換算約200mm)
1/200 | 10割 |
1/100 | 約9割 |
1/50 | 約3割 |
1/25 | 約1割 |
1/13 | 手ぶれ補正ありで約3割 |
1/6 | 手ぶれ補正ありで約1割 |
1/3 | 一脚と手ぶれ補正ありで約3割 |
1/3 | BGと手ぶれ補正ありで約1割 |
こうして見ると手ぶれ補正はざっくり二段分くらいの効果だ。
そして一脚ぶら下げの効果もそれとは別に二段分程度見られる。BGは一段分。
軽くてコンパクトであるというのは手ぶれの面では不利のようだ。
なおD800+70-200 f/2.8G VRIIの200mmは、手ぶれ補正オフの状態でK-5IIs+DA★50-135の200mmに比べて0.5段〜1段分くらい手ぶれしにくい。適度な重さで重心のバランスがよいのだろう。
ついでに言うと手ぶれ補正の効果は3.5段分くらいだった。レンズ内手ぶれ補正の方が効きが良いという話は本当のようだ。
DA★200(換算約300mm)
1/320 | 10割 |
1/160 | 約9割 |
1/80 | 約4割 |
1/40 | 約2割 |
1/20 | 手ぶれ補正有りで約6割 |
1/10 | 手ぶれ補正有りで約4割 |
1/5 | 手ぶれ補正有りで約1割 |
1/5 | 一脚+手ぶれ補正有りで約3割 |
1/5 | BG+手ぶれ補正有りで約1割 |
1/5 | BG+一脚+手ぶれ補正有りで約3割 |
DA★50-135よりぶれにくい。三段分の手ぶれ補正効果が見られる。
カメラとレンズの重心バランスにもよる。
重い方が手ぶれはしにくい。
BGの効果が感じられなかった。
BGと一脚を両方使ってもブレ防止効果の相乗効果はなかった。
ある程度以上の重さからは重くなってもカメラを安定させる効果がないのだろう。
一脚を付けるとぶれてもブレ幅が少なくなる。一脚のぶら下げ効果は高い。
DA21
1/30 | 10割 |
1/15 | 9割 |
1/8 | 3割 |
1/4 | 1割 |
1/2 | 手ぶれ補正ありで約1割 |
手ぶれ補正の効果が1段分。広角ではやや効果が薄いのか。スローシャッター過ぎるのか。
シャッタースピードが遅くなりすぎるとカメラのブレ幅が大きくなるので、センサーシフト方式では吸収しきれないのかもしれない。
なお一脚をぶら下げてもブレの頻度は変わらなかったが、ブレ幅は小さくなった気がする。