pentax memo

カメラ レンズ 機材 メモ 日記 Flickr

smc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limited

最高のボケ味を備えた中望遠レンズ


際立った描写性能を持つFAリミテッドの中望遠レンズ。
ボケ味が美しいレンズはたくさんあるが、その中でも特に素晴らしいボケ味を持つ一本。

フイルム時代の年季の入ったレンズではあるが、すっかりデジタルの時代になって久しい今でも色褪せない性能を誇る。
高性能レンズがどんどん大型化していく昨今、FAリミテッドのようにコンパクトで高い描写力を持つレンズは貴重な存在と言えるだろう。

満足度 120
強み
  • 解像感高く、やわらかなボケ味が印象的な描写力
  • 軽量コンパクトでありながらハイグレードの性能を持つ
  • リミテッドレンズならではの高い質感
弱み
  • クイックシフトフォーカスに対応していない
最終更新: 2020-08-23

実際に使用してのレビュー

描写の傾向

解像力、コントラスト、立体感、どれをとっても申し分ないが、特筆するべきはボケの美しさで、これほどやわらかく自然にぼけるレンズはなかなかない。ボケ味に関しては間違いなく最高のレンズのひとつ。

中望遠レンズということもあり、被写体が背景から自然と浮かび上がるような印象的な写真を本当に簡単に撮ることができる。柔らかくどことなく深みを感じさせる描写でいろいろな物がドラマチックに写るのでたまらなく楽しい。

開放から十分にシャープなため安心して開放を使うことができ、F1.8のF値は夕景の手持ち撮影などで明るいレンズの威力を思い知らせてくれる。
もちろん絞ればさらに解像力は増し、周辺まで含めて最も安定するのはF5.6辺り。K-5で撮ったものも後で忘れた頃に見るとK-5IIsで撮ったものと勘違いしてしまうほどの緻密な解像感がある。(もちろん同じものを撮って比べれば違いは明らかだが)

逆光には強く、フレアやゴーストが気になったことはほとんどない。ただしレンズに光が直接当たるとフレアは出る。APS-Cで使うとフレームから光源を外したつもりでもレンズに光が当たっていることがままあるようだ。

時折色収差が気になることがあるが、激しいと言うほどではなく絞れば解消するためさほど問題とは感じない。

使い勝手

APS-Cで使うと換算115mm程度の画角になるので、やや使い方を選ぶかなという気はする。ふと目にとまったものを写そうとファインダーをのぞくと画面に収まりきらなくて、数歩下がってちょうどいいくらいになる、といったケースが多い。つけっぱなしでしばらく使っていると慣れてくるのでそれほど大きな問題ではないが。

しかし本来の77mmの画角で使ってみたいと思わせるレンズでもある。そうであればもっと自然に目にとまったものを切り取れる感覚で使えるはずなので。もしKマウントのフルサイズ機が出たとしたら、このレンズを本来の画角で使いたいがためだけに買ってしまいそうだ。

AFはK-5との組み合わせでは十分に速く正確。ピントリングの感触はスムーズでMF操作も快適。
おおむね文句はないが強いて言えばクイックシフトフォーカスに対応していないのはちょっとだけ残念。

携帯性

パンケーキレンズには及ばないがリミテッドレンズならではのコンパクトさ。コートやベストのポケットに入れて持ち運べる。フードが内臓でかさばらないのも良い。

総評

FAリミテッドの中で最初に手に入れた一本。
ペンタユーザーならば必ず手に入れたいレンズ、とよく言われているがまったく同意。

ペンタックスの最高のレンズのひとつと言われているだけあり実にいい画が撮れる。というか撮れてしまう。何の変哲もないものを撮ってもいいかんじの画になってしまうというチートのようなレンズ。
特にボケ味がとにかく素晴らしいのでポートレートには最適。

ちなみにこのレンズの入手に関してはヤフオクにて冷やかしで入札していたら落札してしまったといういわくつき。市価の半額近い価格で手に入れただが、来てみれば全く使用感のないほぼ新品といってもいいような品だった。それもあいまって相当満足感が高いレンズ。

というわけで満足度は120点+5点くらい。

購入に関するアドバイス

悩んでいる間にどんどんシャッターチャンスは失われていくんだよ!

類似または関連するレンズとの比較

smc PENTAX-DA 70mm F2.4 LimitedHD PENTAX-DA 70mm F2.4 Limitedとの比較

FA77は極めつけの描写力だが、DA70/HD DA70のコンパクトさとコストパフォーマンスと高い性能のバランスにも捨てがたいものがある。

デジタルらしいカリカリのシャープネスが好きな人はDA70/HD DA70の方が気に入るかも。クリアでスッキリした描写も特徴的。
一方でボケ味や明るさを重視するならFA77の方が良い。

どちらもいいレンズなので一刻も早くどちらかを買うと良い。または両方買うと良い。

smc PENTAX-FA 31mm F1.8 AL Limitedsmc PENTAX-FA 43mm F1.9 Limitedとの比較

FA77はFAリミテッドの中で最も望遠寄りのため何気なく撮ってもボケのある構図を作りやすい。
そういう意味でボケ味の美しさを活かすのが簡単で、きれいな写真が気軽に撮れると言う良さがある。

汎用性は広角のFA31や標準のFA43の方が高い。

画角の違いで用途が明確に違うので、できればすべて手に入れるのがオススメ。

このレンズに関するメモ

デジタルで使う場合の注意点

デジタル専用設計のレンズではないので、デジタル機で使ったときには2m以内の近い被写体に対しては後ピンになると新宿のペンタックスフォーラムで点検してもらった時に教えてもらった。必要であれば本体側の設定で補正すればよいとのこと。でも特に問題を感じないので補正せずに使っている。

ただかなり昔に聞いた話なので最近の機種だと問題ないかも。K-1でピントがおかしいと思ったことは特にない。

関連用品

フィルター

他のリミテッドレンズと共通の49mm径。
フィルターを付けると内蔵フードを伸ばせないという罠がある。

しかし遠景もしっかり写るのでPLフィルターなんかあると良いと思う。

参考リンク

smc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limitedで撮った写真