フルサイズ 広角ズームレンズ
現行のKマウント広角ズームはDFA15-30しかなく選択の幅は限りなく小さい。
DFA15-30は性能に関しては言うことはないが、何しろ大きく重い。また出目金レンズなのでフィルターワークも困難と来ている。
今のところ手頃な携帯性でフィルターも普通に使える広角ズームがない、と言うのがラインナップの大きな穴。
何年先になるか分からないが、もう少し気軽に携帯できる広角ズームの登場が待ち遠しい。
現行品として購入可能なレンズ
フルサイズ用の広角ズームレンズは純正1本のみがラインナップされている。
HD PENTAX-D FA 15-30mm F2.8ED SDM WR
K-1の発売と同時にラインナップされた大物の超広角ズーム。
開放から高解像で優れた描写力を発揮し、望遠端で30mmのおとなしめの広角までカバーしているので何かと使いやすい。
大きさと重さが許容できれば高性能で使い勝手も良く申し分のないレンズと言える。
ただし出目金レンズなので逆光に弱く、周辺部にある物が四隅に引っ張られて形が歪むデフォルメ効果が大きめなのも善し悪し。
APS-C用のレンズで使えるもの
基本的にはナシ。
DA★11-18やDA12-24が焦点距離と絞りによっては使えるが、制約が多すぎてはっきり「使える」とは言えないかなと。
比較になってないスペック比較
DFA15-30 | |
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開放F値 | F2.8 |
広角端 | 15mm |
望遠端 | 30mm |
最大撮影倍率 | 約0.2倍 |
最短撮影距離 | 28cm |
長さ | 143.5mm |
最大径 | 98.5mm |
重量 | 1040g |
フィルター径 | × |
簡易防滴 | ◯ |
SPコーティング | ◯ |
円形絞り | ◯ |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
実売価格 | ¥204,440 |
実売価格は2020年4月現在のヨドバシ.comの税込み価格。ここから10%ポイント還元。
比較になるレンズをはやく!
中古で探せるレンズ
smc PENTAX-FA 20-35mm F4 AL
20mmスタートと言うのは最近の広角ズームとしては物足りないが、コンパクトで良く写るレンズとしてK-1発売後の評価も高い。
色収差など性能の粗はあるようだが、使い勝手のいい手頃な広角ズームとしては最有力の候補。
smc PENTAX-FA J18-35mm F4-5.6 AL
あまり世間の評価は芳しくないが18mmスタートの広角ズーム。
それほど高価なレンズでもないので、少し試すくらいの気持ちで手にしてみるのもいいのではなかろうか。もし見かけることがあれば。
Sigma 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL
12mmの超々広角。
周辺部などの描写性能には正直粗を感じるが、パースを活かした迫力の描写が可能となる点が魅力。
DFA15-30同様に出目金レンズなのでフィルターワークは難しい。
選択のヒント
いかに選択肢がないかと言う話になってしまうのだが・・・
描写力重視
高性能であれば大きさ重さ価格は気にしないという向きにはDFA15-30がピッタリのレンズだ。
携帯性重視
ナッシング。
中古で状態の良いFA20-35を探すのがいいだろう。
またはDA★11-18やDA12-24を使える範囲でうまく使うか。
しばらくはコンパクトな純正の広角ズームが登場する気配もないので、中古やAPS-Cのレンズに頼るほかない。
コストパフォーマンス重視
ナッシング。
フィルターワークしやすいレンズが欲しい
ナッシング。
一応DFA15-30でもNiSiの角形フィルターホルダーが使える。しかし大荷物になること確実。
今後のラインナップへの期待混じりの予想
DFA15-30は画質の面では何の文句もないレンズだが大きさと重さ、フィルターワークが難しいことがネック。
16-35mm F4のような中堅の広角ズームやコンパクトで携帯性に優れた18-35mm F3.5-5.6のような広角ズームなどの登場が待たれるが、ロードマップにすら載らない状況が長く続いている。
タムロンの17-35 F2.8-F4のリファインとかでもいいのよ?