HD PENTAX-D FA★70-200mm F2.8 ED DC AW
ペンタックス渾身のハイグレード望遠ズーム

- フルサイズ用
- ハイグレード
- 望遠レンズ
- ズームレンズ
- AF
- DCモーター
- クイックシフトフォーカス
- 防塵防滴
- エアロ・ブライト・コーティングII
- HDコーティング
- SPコーティング
- インナーズーム
- インナーフォーカス
- フォーカスリミッター
- 円形絞り
- 焦点距離70-200mm
- 最小絞りF2.8
- 最大絞りF22
- 絞り羽根枚数9枚
- レンズ構成16群19枚
- 最短撮影距離1.2mm
- 最大撮影倍率0.13倍
- 最大径91.5mm
- 全長203mm
- 重量1755g
- フィルター径77mm
新世代スターレンズの先駆けとなる超絶描写の望遠ズームレンズ。
ペンタックスの望遠ズームで描写力を最重視するならばこのレンズで間違いない。
F2.8の明るさに70-200mmの定番のズームレンジで汎用性も高い。
ただしサイズと重量はスペックなりにかさばるため注意が必要。
- 開放からシャープできめ細かい描写性能
- 素晴らしいボケ味
- 最大撮影倍率がやや低い
- 他社同クラスのレンズと比べてやや重い
実際に使用してのレビュー
描写の傾向
開放からシャープで線の細いきめ細やかな描写を見せる。
近距離から遠景までよく写り、質感や立体感も申し分なく、これは使っていて満足の一言と言うほかない。まさしくスターレンズだ。
またボケ味が柔らかでズームレンズとは思えないのが印象的。アウトフォーカスからなだらかにボケていく。
解像力やヌケの良さも含めて上質な単焦点を使っているのと変わらない感覚だ。
APS-Cではもちろん、フルサイズでも歪曲、光量落ち、周辺部の色収差ともに気になるケースはほとんどない。
軸上色収差が少なめでピント面前後の色づきも良く抑えられている。
逆光に関しては今のところゴーストやフレアが目に付いたことはなく、使い込むとまた変わるかもしれないが、大口径のレンズにも関わらず逆光耐性はかなり強いという印象。
使い勝手
APS-Cで使うと換算107mm-307mm相当ということで、広角端はもう少し広ければと感じるが、望遠端が300mm相当になるのはプラス。
フルサイズで使うと中望遠の入り口から望遠域をカバーする定番のズームレンジとなり、焦点距離本来の汎用性の高さが発揮できる。
AFはDCモーター。高速でキビキビと動きかつ静粛性も高い。
1.2m(最短)〜4m、4m〜無限遠のフォーカスリミッターがついているのも良い。
接写性能に関しては最短撮影距離が1.2mで、最大撮影倍率は0.13倍。
APS-Cでは感覚的には1.5倍で約0.2倍相当となるためおおむね十分と感じるが、フルサイズで使うと恐らく若干の物足りなさを感じるシーンも。
ズームリング、フォーカスリングは適度なトルクがあり心地よい感触。
インナーズームかつインナーフォーカスなので鏡胴が伸び縮みすることがなく取り回しが快適だ。
三脚座使用時はタテヨコの切り替えが簡単にできる。90度回したところで適度なクリック感があるのもとても良い。
着脱に力がいるようなこともなく、取り外しは実際気軽。加工精度の高さを感じる。
また脱落防止の機構が備わっていて、取り外しの際に締めネジを緩めても不意に外れてレンズ本体が地面に落下してしまうようなことがない。安心。
当然のごとく防塵防滴で、深いフードと合わせると雨天の撮影も心にゆとりを持ってこなせる。
携帯性
フルサイズ対応でF2.8通しの70-200クラスのレンズとして考えるとサイズは順当。
一方で重さは約1.5kgが一般的な中、1.75kg(フードと三脚座をつけると約2kg)と強気の重量になっている。
いずれにしろ気軽にどこへでも、というサイズと重量ではない。
とは言え適したバッグがあれば持ち運びはそれほど大変ではなく、個人的には散歩にも持ち出せるレベル(ただし散歩にしてはかなり大荷物な人に見えます)
個人的な事情としてはシンクタンクフォトのチェンジアップV2.0にレンズ単体でなら無理なく収納できるので、バイクでのロングツーリングにもなんとか持って行けそう。
20.3cm+マウント部の出っ張りと前キャップ分の嵩上げがあるので内寸高23cm以上のバッグを選ぶのが吉。
三脚座は容易に着脱が可能なので普段は外しておいて、三脚を使用する際のみ付けるのがいいだろう。
リングごと外れる三脚座ではない(リング部は本体側に残る)ので、取り外した三脚座の携帯性は良好。
総評
満足度は120点
ペンタックス渾身のDFAスターレンズ。発売延期の一年間待っただけの価値はあった。
重量とサイズから気軽に持ち運べるレンズではないが、つい持ち出したくなってしまうのはその比類なき描写力ゆえ。
今後の決戦兵器として間違いなく欠かせない一本。
購入に関するアドバイス
類似または関連するレンズとの比較
HD PENTAX-D FA 70-210mm F4 ED SDM WR
いわゆる大三元に対する小三元。
最高画質のDFA★70-200に対して、携帯性や利便性も含めたバランスに優れるDFA70-210。
どちらもいいレンズなので自分の利用用途に合った方を選んでうまく使い分けるといいだろう。
HD PENTAX-D FA 150-450mm F4.5-5.6 ED DC AW との比較
携帯静的にも焦点距離的にも汎用性はDFA★70-200の方が高く使いやすい。
APS-Cでの利用(フルサイズ機ならクロップ)を念頭に置くなら換算300mmまでカバーできるので、ほとんどの用途でDFA★70-200で間に合うだろう。
F2.8の明るさもできるだけシャッタースピードを稼ぎたい望遠ズームとしては頼もしい。
しかしもろもろトレードオフになるとしてもできるだけ長い望遠が欲しいというシーンはあるもので、鳥、飛行機、野生動物は言わずもがな、風景撮影でも強力な圧縮効果を活かした表現が可能となる。
そうしたDFA★70-200では物足りない望遠域でDFA150-450は活躍する。
描写力に関しては両者ともに極めて優れているので、どちらか一方と言うことであれば用途を吟味した上で選ぶということになる。
おすすめはもちろん両方ゲットして悩みから解放され心安らかになることだ。
smc PENTAX-DA★200mm F2.8 ED[IF]SDMとの比較
ズームが出来るのはやはり便利であるし、DFA★70-200があれば描写力の面でもDA★200もいらないかなと言うくらいだが、個人的には携帯性の面でDA★200は今後もレギュラー確定。
携帯性もやはり性能なのですよ。また最大撮影倍率もDA★200の方が高く、クローズアップ撮影に有利。
smc PENTAX-DA★50-135mm F2.8ED [IF]SDMとの比較
APS-C用のF2.8通し望遠ズームということで、ある意味同クラスのレンズ。
しかし描写力だけでみれば、設計が新しく大きく重いDFA★70-200が数段格上となっている。
フルサイズではDFA★70-200を選択するのが常道。DA★50-135はフルサイズのイメージサークルをカバーしていないので、まともに使用できない。
ただDA★50-135の軽快さも捨てがたく、ケースによってはクロップモード前提で使うのはありだろう。
APS-Cではズームレンジ的にも携帯静的にも汎用的に使いやすいのはDA★50-135。
一方で汎用性は二の次にして描写性能や望遠の長さを重視するならDFA★70-200も魅力的な選択肢となる。
smc PENTAX-DA★60-250mm F4ED [IF] SDMとの比較
DA★60-250も優れた描写力を持つレンズだが、DFA★70-200は更にその上を行く。
またDA★60-250はフルサイズ対応のレンズではないので、フルサイズで使うならDFA★70-200一択。
とは言え携帯性の面で手頃な望遠ズームがないため、DA★60-250をフルサイズ機に付けてクロップモードで使うのもまだ有効な使い道ではある。
自分の撮影スタイルと相談と言ったところだろう。
Tamron SP AF70-200mm F/2.8 Di LD [IF] MACRO Model A001との比較
タムロンのA001は良好な描写でコストパフォーマンスに優れる。もちろん描写性能ではDFA★70-200に及ばないものの、手頃な70-200 F2.8が欲しければ悪くない選択肢。
比較的軽量で、最大撮影倍率が0.32倍と高く、汎用性が高いのもメリット。
一方で防滴性能がない、AF速度や精度にやや劣る、購入後の点検整備がマストといったマイナス点もある。
このレンズに関するメモ
関連用品
フィルター
汎用性の高い77mm径。
風景撮影にも威力を発揮するレンズなので備えておきたい。
テレコン
HD DA AF REAR CONVERTER 1.4X AWを使用することで98mm-280mm F4のレンズ相当となる。
APS-Cでは約150mm-430mm F4ということで、ズームレンジ全域が望遠のレンズに。
AFに関しては速度精度ともに大きな問題はなさそう。ただ動体追尾などはあまり試していない。
描写力に関してはテレコンなしの場合と比べて凄味が薄れる感はあるものの、それでも高いレベルを維持しており実用性は十二分。
残念ながらフルサイズでは1.4xテレコンは周囲がケラレて使えない。

参考リンク
HD PENTAX-D FA★70-200mm F2.8 ED DC AWで撮った写真










