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Sigma APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

使い勝手と画質が高いレベルでバランスした超望遠ズーム


超望遠の世界をのぞいてみたくて購入した一本。
BIGMAの愛称を持つ高倍率超望遠ズーム。フルサイズ対応で50mmから500mmをカバーする。

高倍率ながらサイズと重さはやはり正義なのか画質も良好。
接写能力も高く、携帯性が許容できるなら無類の使い勝手を誇る。

満足度 100

強み
  • フルサイズ用としては規格外のズームレンジで標準から超望遠までをカバー
  • 高倍率ズームらしからぬ良好な画質
  • 最大撮影倍率が高く簡易マクロ的な使い方ができる

弱み
  • 携帯性はさすがに良くない
  • 望遠端の画質がゆるい
  • 下に向けると自重でズームが伸びる
最終更新: 2013-02-13

実際に使用してのレビュー

描写の傾向

シグマらしいカリカリの描写でコントラスト強め。立体感もよく出るため被写体が印象的に浮き立つ。

円形絞りのため丸ボケがきれいな形になるが、ボケは固めの傾向で少々うるさく感じる時もあり、やさしいボケを期待して使うレンズではなさそうだ。過度な期待をしなければ特に邪魔に見えるわけでもなく気にならない。

APOと冠しているだけあって色収差等はよく抑えられていて、パープルフリンジも気になることはほとんどない。仮に出ても容易に補正できる程度。
逆光耐性はそこそこで、フレアやゴーストは普通に出る。

高倍率ながら高い解像力を持ったレンズで、開放でも十分にシャープだがF8程度まで絞ると更にシャープになる。さすがに単焦点には及ばないが安価なズームレンズとは一線を画す描写をする。50mm〜500mm(APS-Cでの利用時は換算約75mm〜750mm)の焦点距離をカバーしつつこれだけの画質を得ることができると言うのは極めて高い価値。

遠景は緻密さがイマイチだが、相変わらずコントラストが高く立体感がよく出るので迫力のある写りをすることが多いと感じる。

望遠端が甘いとよく言われるが確かにその傾向はあり、400mmで撮ったものを同じフレーミングになるようトリミングすると、400mmをトリミングしたものの方がディテールがシャープに見えたりする。
しかし実際に500mmある方が撮影時にピントをしっかり合わせられるため、結果的にはトリミングより良い物を得られることも多い。

使い勝手

とにかくズームレンジが広く画質も十分高いためかなり使いやすい。
最大撮影倍率0.32倍とマクロ撮影も可能。焦点距離によって最短撮影距離が変化するため200mmで最も被写体を大きく写せる。

HSMによるAFは静かで迷わなければ素早く決まる。ピントリングがAF時に回らないのでレンズをグリップする上で都合が良い。もちろんフルタイムマニュアル対応。
静物に対してAFが迷うことはほとんどないが、動体への追従性はよくない。もともとペンタックスは動体の追従が苦手だが、それでも純正のスターレンズならこのレンズよりは追いかけていく。
ズームリングが重くて頻繁に操作していると指が痛くなってくるのは難。

明るいレンズではないが晴れた屋外などの条件に恵まれた場所では不自由はなく、手ぶれ補正の効果も相まって手持ち撮影も余裕で可能。OSによる手ぶれ補正はK-5本体の手ぶれ補正より効いている気がする。K-3II以降のK-1などではボディ内手ブレ補正の方が効きがいい。
しかし日が傾いてきたり曇ってきたりすると超望遠に十分なSSを稼げなくなるため、高感度に強いカメラとの組み合わせでないと真価を発揮できない。

重量に関しては手持ちで数時間持ち歩いてもなんとか平気なレベル。むしろ望遠ではかえって重量があった方が手ぶれが抑えられるのが実感できて好都合な面もある。ただ構え続けるのはしんどいので一脚があればなお可といったところ。
付属の三脚座は簡単に回転させることができ、タテヨコの切り替えが素早くできて使い勝手が良い。

携帯性

500mmまでカバーする超望遠ズームにしては悪くない。
が、さすがにいつでも持ち歩ける大きさと重量とは言い難い。

持ち歩くにはそれなりのサイズのバッグが必要で、特にカメラに装着したまま収納しようとするとなおさらとなる。

不要であれば三脚座を取り外すことで多少は軽量化できる。

総評

満足度は100点。

このクラスのレンズとしてはコンパクトで様々な焦点距離を試せるため超望遠の入り口としては最適なレンズ。安価なレンズではないが、性能や同等の画角をカバーするレンズとの比較を考慮するとコストパフォーマンスはむしろ良いと言える。使い勝手と画質が高いレベルでバランスしている。

しかし普段使いの望遠はDA★200やDA★60-250くらいの長さで十分だなと思ったのと、それ以上の長さが必要な飛び物はニコンにしてみようと思い、その資金捻出のために手放した。
ボディを複数台所有するようになり、広範囲の焦点距離をレンズ交換なしにカバーしたければカメラを2台持てばいいじゃない、と言う考えになったせいもある。

購入に関するアドバイス

類似または関連するレンズとの比較

smc PENTAX-DA★300mm F4 ED[IF]SDMとどちらにすべきか

エクセレントな描写が欲しければDA★300。
加えて防塵防滴と軽量さと明るさがセットで付いてくる。

画質の差は明らかなもので、DA★300で撮ったものをこのレンズの500mm(または400mm)で撮ったものと同じフレーミングにトリミングしても、線の細さは同等か下手するとDA★300の方がなお細い。
なので被写体によってはDA★300のトリミングの方がいい写りになってしまう。DA★300はんぱない。

だがΣ50-500のズームレンジ広さにはやはり価値がある。
望遠側はトリミングでなんとかできても広角側はどうしようもない。またファインダーで実際に500mmの構図を確認できるのはピント合わせの面で有利。

smc PENTAX-DA★60-250mm F4ED [IF] SDMとどちらにすべきか

防塵防滴と軽量さがDA★60-250の強み。明るく開放から安心して使えるのでシャッタースピードも稼ぎやすい。それらが気にならなければΣ50-500の方がズームレンジが広い分便利に使える。

広角端はともかく望遠端では250mmと500mmとでかなりの違いがあるので、被写体も選択の重要な要素。鳥などを狙うのであれば250mmでは物足りないのでΣ50-500の方が重宝すると思う。実際にΣ50-500を持って外に出ると鳥を写した写真が多くなる。

サイズと重量の面からやはり気軽に持ち歩けるのはDA★60-250で、うちでの稼働率はDA★60-250の方が圧倒的に高い。

このレンズに関するメモ

関連用品

フィルター

レンズは95mm径だが付属のAPS-C用延長フードに86mm径のネジが刻んであるのでどちらのサイズのフィルターも使える。
95mm径のフィルターは入手性が悪いので使うなら86mm径のいいかと思う。

ただプロテクトフィルターは95mm径で前玉の近くに付けておきたいか。
しかしお高いのである。

マルミ DHGスーパーレンズプロテクトフィルター

一脚

手持ちは可能とは言え、少々筋トレをしている気分になるので一脚が欲しくなる。

ベルボン ULTRA STICK R50

カメラバッグ

こいつをボディに装着した状態でフードも付けてすっぽり収まるショルダータイプのバッグが欲しい。
しかしかなりでかい奴じゃないと無理そうだし、そこまででかいと、もはやそのバッグが邪魔という。


参考リンク

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