APS-C 望遠単焦点レンズ
現行品のAPS-C用のDA★300の1本のみ。
現行品として購入可能なレンズ
APS-C用の望遠単焦点はDA★300の純正1本がラインナップされている。
smc PENTAX-DA★300mm F4 ED[IF]SDM
凄まじいキレとヌケの良さが印象的なサンヨン。
F4で換算460mm相当の超望遠となり、ペンタックスのカメラでスポーツ撮影や鳥撮りをする場合の第一候補。
さすがにいくらかサイズや重さは大きくなるが、超望遠レンズとしては比較的軽量コンパクトと言える部類。
フットワーク軽く使うことができ、簡易マクロとしても使えるクローズアップ性能を持つなど、望遠レンズとしての汎用性はなかなか高い。
スペック比較
もはや比較も何もないけども。
DA★300 | |
---|---|
開放F値 | F2.8 |
焦点距離 | 300mm |
最大撮影倍率 | 0.24倍 |
最短撮影距離 | 140cm |
長さ | 194mm |
最大径 | 83mm |
重量 | 1070g |
フィルター径 | 77mm |
防滴性能 | ◎ |
SPコーティング | ◯ |
円形絞り | × |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
実売価格 | ¥105,650 |
実売価格は2023年6月現在のヨドバシ.comの税込み価格。ここから10%ポイント還元。
中古で探せるもの
純正はFレンズやAレンズまでさかのぼるともっと色々ある模様。
smc PENTAX-DA★200mm F2.8 ED[IF]SDM
APS-Cで使うとスペック的にはサンニッパ相当となる望遠単焦点。
高性能な望遠レンズとしてはコンパクトで取り回しが良く、換算300mmの望遠を気軽に扱うことが可能。
クローズアップ性能がそこそこ高いことも加味すると、ズームのできない単焦点ながら意外と汎用性は高い。
画質的にも自然で細やかな描写と柔らかなボケ味で、割と何でもきれいに撮ることができる。
HD PENTAX-DA 560mm F5.6 ED AW
近年のペンタックスのレンズの中では最も長い超望遠レンズで、APS-Cでは換算859mm相当の画角を持つ。
ペンタックスのカメラでスポーツ撮影や鳥撮り、と言ういばらの道を極めようとするならこのレンズを検討することになる。
価格とサイズと重量が他のレンズに比べて格が違う。入手して使いこなすにはお財布にもそうだが体力にも相談が必要。
smc PENTAX-FA 135mm F2.8 [IF]
コンパクトでよく写るかわいい望遠レンズ。APS-Cでは換算約200mmのほどよい望遠となる。
簡易マクロとして使える使い勝手も健在。程度の良い中古を見つけたら是非にもゲットすべき。
smc PENTAX-FA☆200mm F2.8 ED [IF]
DA★200に光学系を流用したと言われるフィルム時代の200mm F2.8。
良いレンズのようだが、手に入れるならすでにメーカー修理ができないことは考慮に入れておく必要がある。
smc PENTAX-FA☆300mm F4.5 ED [IF]
フィルム時代のサンヨン相当のレンズ。
DA★300に比べると少し短く携帯性が良いが、こちらもすでにメーカー修理はできない。
smc PENTAX-FA☆300mm F2.8 ED [IF]
憧れのサンニッパ。
欲しい。メーカー修理できないとか関係ねえ。
smc PENTAX-FA☆400mm F5.6 ED [IF]
F値を抑えて携帯性を高めたヨンゴロー。
でも今これを買うならDFA150-450の方が無難かな。この時代のレンズはメーカー修理もできないので。
smc PENTAX-FA☆600mm F4 ED [IF]
ロクヨン。
かつてはペンタックスにもロクヨンがあったのかというかんじですね。
Sigma APO 300mm F2.8 EX DG
サンニッパとしては比較的コンパクトで軽量。
Sigma APO 500mm F4.5 EX DG
たまにペンタックス用が数十万円で売ってたりするが、キヤノン用の玉が一桁万円で取引されている(こちらもたまに)のを見ると、そこまで出して買う価値はないかな。
選択のヒント
散歩スナップに
DA★300のみということで厳しくも思えるが、けっこうクローズアップできて撮影の幅が広いので、意外と楽しい。
中古を含めればDA★200やFA135が取り回しやすくてかなり良い。
飛びモノ・動きモノ
DA★300で挑むしかない。
またはズームになるがDFA150-450を。
ただ片手間でなくメインで飛びモノを追うなら大人しく他のメーカーにしたほうが幸せになれるだろう。
風景撮影に
DA★300くらいになると目で見るのとは違った世界がファインダー内に広がる。少し難しいが圧縮効果が強く出て面白くはある。
と言いつつ風景撮影にはズームレンズの方が便利なので無難にDFA★70-200やDFA70-210、HD DA55-300 PLMがオススメ。
今後のラインナップへの期待混じりの予想
望遠単焦点のラインナップは縮小傾向で、望遠はズームのDFA★70-200やDFA150-450に任せるような気配を感じる。
今後新しい望遠単焦点が出る目は少ないのではないか。
とは言え、もしDA★200やDA★300はHDコーティングのリニューアル版など出るなら個人的には興味ある。
あるいはコンパクトでかわいいDFA200 F4 Limitedとか出ないかな?(妄想)
おまけ 割と最近のMFレンズ
COSINA VOIGTLANDER APO-LANTHAR 180mm F4 SL Close Focus
APS-Cでは換算約270mmと300mmに近いレンズとして使える。
コンパクトで高い描写性能を持ち、クローズアップ性能も高い。
ピントの山が見えづらさが難だが、それを措いても便利でかわいいレンズ。
Samyang 135mm F2.0 ED UMC
APS-Cでは換算約200mmのF2ということでニーニーとして使える。
高解像レンズとしてなかなかの評価のようだ。
中一光学 SPEEDMASTER 135mm F1.4
135mmのF1.8は今のところ唯一無二のスペックで、APS-Cでは換算約200mmのF1.4となる。
重量もお値段もけっこうヘビーなものになっている。
完全受注生産のため普通に売っているショップはない。